色彩構成道具説明
2020.08.03 13:43发布
1.筆(ふで)
2.絵具(えのぐ)
アクリルガッシュ(不透明な絵具)32色
3.パレット
プラスチック製のパレットで結構ですが、陶器のお皿でも構いません
4.筆洗(筆洗)
道具の説明
1)不透明水彩絵の具
ポスターカラー、ガッシュ、デザイナーズカラー、アクリルガッシュなどが不透明水彩です。ベタ塗りの色彩構成から、にじみ・ぼかし・(多少の)厚塗りを活かした絵画的な表現まで、幅広く使えます。ベタ塗りの際にムラなくキレイに塗るには水加減や筆遣いなどに慣れが必要です。
まずは12~18色のセットから始め、混色によって様々な色を作る練習をして下さい。(当アートスクールでは18色のセットを扱っています。)練習を続けていくうちに、混色によっては作れない色が必要になってくることもありますから、その都度色を増やしていけばいいと思います。
2)筆
筆は、大きさ、先の形状、材質など様々な種類があって、どのように揃えればいいか迷うと思います。また、どんな絵を描くかによっても選択肢が変わってくる場合があります。筆を選ぶ際のポイントとしては、毛にある程度のコシがあること、毛にまとまりがあること、絵の具の含みが良いことなどが挙げられます。それらの要件を満たすものとしてはコリンスキーなどの希少な動物の毛の筆が挙げられますが、大変高価で取り扱いにも注意が必要なのが難点です。
まずは幅広く受験の色彩構成に対応できそうな筆、そして比較的安価なものということで、リセーブルか、ナイロン製の丸筆と平筆を、細いものから中ぐらいのものまで数本づつ揃えて下さい。(当アートスクールで、標準的なサイズのものをセットとして組んで取り扱っています。)その上で必要に応じて違うサイズ・材質のものを買い足していくといいと思います。例えば、水気の多い絵の具を大きく伸ばして下塗りなどを施す際には、リスなどの柔らかい毛の太めの筆、日本画などで使う羊毛の平刷毛などが便利です。また細かい描き起こしなどには面相筆も必要になってきます。
(日本画科受験の透明水彩を使った着彩のための筆についても概ね同じことが言えますが、より描画に向いた様々な材質や形状の筆がありますので、必要に応じて試してみてください。)
3)パレット
絵の具を溶き混色するためのパレットには、プラスチック製のもの以外にも、紙パレット、プラスチックや陶器の丸皿や菊皿などがあります。これらは必要に応じて使い分けたり、併用していくといいと思います。写真のパレットは当アートスクールで扱っているものですが、ベタ塗りから絵画的な表現まで対応できる汎用性があると思います。持ち運び易いという理由で比較的小ぶりのものを扱っていますが、これを2枚くらい用意しておけば1課題の中で(途中で水洗いしなくても)ある程度間に合うのではないかと思います。
(日本画科受験の透明水彩を使った着彩のためのパレットは、上記のプラスチック製のものではなく、ホーローやアルミニウム製の二つ折りにできるタイプのものがいいです。絵の具を出しておく仕切りに絵の具をあらかじめ詰めて乾かしておき、それを少しずつ溶かしながら使います。ホーローのものはしっかりした強度があっていいのですが、重く、また高価なので、一般的にはアルミニウム製のものの方がいいと思います。必要な大きさや絵の具の仕切りの数を確認して買うようにしましょう。)
4)筆洗、水差し
筆洗は、机の上で倒れたりしないよう安定感があって、何回も水を換えにいく必要のない大きさのものがいいと思います。筆洗は持ち運びの際かさばるので、普段は教室に常備してあるものを使ってもらっています。
水差しは、筆洗の濁った水で絵の具を溶かないように、別に用意しておきましょう。ホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入ります。
5)配色カード
配色カードは、主にベーシックな色彩構成の練習の際に使います。配色の計画を自分の頭の中だけや、行き当たりばったりにやろうとするのではなく、ある色に対してどんな色を配置すればきれいに響くか、実際にカードから選んで合わせてみることで見当がつけやすくなります。また、カードを使って色を決めていく際にこれまで自分のイメージの中になかった色が合う場合があり、そのカードの色に合わせて混色していくことで、自分の色彩感覚の幅を広げていくことにつながります。
配色カードは、トーンごとにまとまりを持って並べられており、その仕組みを理解しながら使うことによって色彩の理論的な理解も深まります。
写真の配色カードは199色のカードをまとめた既成のものですが、さらに自分だけの配色カードを自作してもいいでしょう。単語カードなどに、絵の具の混合比を変えたものを塗ってまとめます。印刷された配色カードのトーンの幅に収まり切らない微妙なニュアンスの色調を作りながら、色彩に対する理解をさらに深めてみて下さい。
配色カードは受験会場では使えませんが、色彩感覚を育てる上で有効なので練習段階では積極的に使って下さい。
6)クロッキー帳
クロッキー帳は色彩においては、主にアイディアを考えたり構図を練ったりするために使いますが、それ以外にも普段思いついたアイディアを描き留めておいたり、試し塗りをしたり、ちょっとしたスケッチをしたり、講評の際の批評を記録しておいたりと多目的に使います。(もちろんクロッキーの際にも。)結果として課題作品を制作する試行錯誤の軌跡が記録されるもので、提出される作品と同等、あるいはそれ以上に重要な価値を持ちます。クロッキー帳と友達になって、クロッキー帳の上で手を動かしながらいろんなことを考えてみて下さい。
大判のものからメモ帳くらいのものまで幅広いサイズがありますが、色々な用途に使え、かつ持ち運びに便利な大きさを考えるとB4~A3程度のものがいいのではないかと思います。
7)雑巾、ティッシュペーパー
雑巾やティシュペーパーは、筆洗で洗った筆の水を拭い取って乾かすためだけでなく、筆先の絵の具や水加減を微妙にコントロールするためなどにも使います。色彩の課題の際は忘れずに持参するようにして下さい。
8)直定規
色彩課題の際に画面に枠を取ったり、直線を使った画面構成をする際に直定規が必要になってきます。また、後述のガラス棒を使うときのために、溝が切ってあるものの方がいい場合があります。100円ショップのものは目盛りが不正確な場合もあるので、できれば製図用メーカーのしっかりした素材のものを買った方がいいでしょう。直定規は持ち運びがかさばるので、教室に常備してあるものをお貸しできます。また自分の定規を置いておける場所もあります。
9)烏口、ガラス棒
関東の美術系大学デザイン科の入試課題では、色面のエッジの処理やレタリング、絵の具の塗りなど、手描きでのデザインワークにおいて高い精度を要求する場合があります。烏口やガラス棒を使った溝引きは、色面のエッジをしっかりと区切ったり、均質なシャープな線を引いたりする際に用いますが、どちらも扱いには慣れが必要です。
10)透明水彩、色鉛筆、トーナルカラー
前述の不透明水彩を使った色彩課題以外にも、透明水彩、色鉛筆、トーナルカラーなどを使った課題の練習が必要な場合があります。(京都芸大は持参道具に透明水彩と色鉛筆が入っていますし、試験でトーナルカラーが配られたこともあります。京都精華大学グラフィックデザインは色紙を使った色彩構成の課題もあります。)
新たに透明水彩、色鉛筆を購入する時は、オススメのものでいくつか候補がありますので、当アートスクール講師にご相談ください。トーナルカラーは必要な課題の際に事務室で購入できます。
友情链接: